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2016年07月27日

相模原の事件について

中原です。
昨日神奈川県相模原市で起きた事件は国内外に衝撃や憤り、そして深い悲しみをもたらしました……事由に関わらず絶対にあってはならない許されざる犯罪で、今回犠牲になられた方々のご冥福を心からお祈りしますとともにご遺族の方々へ深く哀悼の意を表します。また負傷された方々ならびにご家族や関係者の皆様に心からお見舞い申し上げます。
この様な悲劇が起きてしまったことが一人の人間として他人事に思えません。権利擁護や差別解消、虐待防止の各取り組みが進みつつあるように見える一方で、今回の事件が昨今の社会情勢、とりわけ社会的弱者や少数者を排除することがあたかも正論のような風潮が広がりつつあるようにみえることと無関係にに思えないのは私だけでしょうか。事件の詳細は分かりませんが、この悲劇の温床がまだまだあちこちに存在している気がしてなりません。障害者に対するこのような激しい憎しみを増長させてしまったのが何なのか、人間がそれぞれできる事と苦手なことが違う、違いがある社会こそ健全であること、障がいのある方が存在することが歴史的、統計的、ひいては生物的にも当たり前であり、そのことがそれぞれの役割を担いながら人間社会を成熟させ、個々にとってあらゆる意味で幸せな世界をつくる可能性を秘めていること、障害のある方々から学ぶことは無限にあること、重複障害の方々にも当たり前に人格や深い喜怒哀楽の感情があり、その方々も「生きたい」と毎日を必死に過ごしていること、健常者と言われる人々も病気、事故などにより次の瞬間障がい者になる可能性があり、少なくとも年齢を重ねれば誰でも高い確率で障がい者になること、そもそも普遍的に人は誰でもどんな状態でも生きる権利、差別されない権利、幸せを求める権利を有していて、排除の論理ではなく、全ての人が共生できる社会を目指すべきであることなどなどへの理解が時代に逆行して薄まってきているように思います。そのような「寒い社会」に生きる我々は人として大事なそのひとつひとつを強く意識し、共有しあわなければならず、この様な悲劇を防ぐために何ができるのかをまずは身近な人々同士、あるいは国を筆頭に全国民で考え少しでもできることを実践することが求められているのかと思います。
犯人を責める事や一人の犯罪者の事件に終わらせることなく、このような温床を生み出すシステムをなくすための努力を始めることにつなげたいと強く求めます。

改めて被害に遭われた方々へ哀悼の意を表します。










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